春芽吹き、一意専心に

前略
 久しくしております。お元気でしょうか?
 私の方は、この数年で様々に厄事に見舞われましたが、これまでに多くの皆様の日頃からのご支援をいただきました事で、今年二月に私的な事では御座いますが、大役を受ける事と相成りまして、無事にその務めを果たさせていただきました事をここにご報告を申し上げます。
 本来でありましたら、このような機会をいただけれることはなかったでしょう。偏に皆々様にこれまでにご支援をいただきました結果であると考えており、御礼を述べても足りないくらいで御座います。
 この大役を執り収めましたことを機会に、少しずつコツコツと経験を積み重ねていきたいと考えております。
 今後とも宜しくお願いを申し上げます。

卯月十七日

さんかくういろう

前略
 京都は、ようやく梅雨らしい肌に纏うような湿気を帯びており、誠に鬱陶しい日々を迎えております。先日、三角形のういろうを買いました。「みな月」といいます。どこのお菓子屋さんでも、これが売られていました。しかし、お店に寄って値段はまちまちなので、選ぶのに難儀しました。
 そういえば、こないだ天皇皇后両陛下が宝ケ池の国際会館へ向かわれるため、車列が下鴨さんの側を通らはるので、一緒に見に行かへんかと同級生にお誘いを受けて、行ってきました。下鴨さんとこの神職さんも巫女さんもお出でになって、沿道で一緒に御車をお迎えしました。両陛下のお姿を少しばかり拝見致しましたが、京都を満喫されていらっしゃるからなのか、笑みを浮かべて、お手を振って下さいました。
 近況は、このぐらいでしょうか。お忙しいことと思いますが、暑気払いをして、夏バテにならぬように、健やかな日々を迎えられますように。それではまた。
敬具 
  水無月二十八日

はじめてのお便り

拝啓
 長雨の季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、僕もそちらを離れて、随分と時が経ちました。まったく音信不通にしていたせいか、みんなが心配をしていることを、同級生たちから聞き及んでいます。なかなか、ここしばらく忙しくて、顔を見せる事すら出来なかったですからね。そこで、京都から皆さんへ定期的に手紙を送って、近況をご報告しようと思います。これで、何かと連絡も取れるでしょう。
 色々と書きたい事は山ほどありますが、都合上、この辺で筆を置きます。またゆっくりと手紙を書きます。
 それでは、今後共宜しくお願いします。
 まずは、書中にてご挨拶まで。
敬具 
  水無月二十日

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • はじめに

初めまして。こんにちは。このブログでは書簡体形式で綴っていく日記のようなものです。まだ決まった方向性や設定等は考えていないのですが、前記のように書簡体で京都からお手紙を出しているという設定でブログを綴っていきたいと思います。
 色々とデザインは試行錯誤しながら、綴っていく事になるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。